学習資料
A/Bリピートを効果的な練習にする方法
A/Bリピートは、音声の開始点と終了点を決めて同じ部分を繰り返す練習です。目的を決めて使うと、 リスニング、シャドーイング、文字起こし、音楽練習、講義音声の復習に役立ちます。
目的別の記事から始める
- 精聴練習:意味、強勢、音のつながり、通常速度の理解を練習します。
- シャドーイング:発音、リズム、間、話す自信を育てます。
- 文字起こしとディクテーション:インタビューや講義を細かく聞く練習です。
目的に合う長さを選ぶ
長すぎるループは、ただ聞き流す練習になりやすいです。短すぎるループは、意味の流れが分かりにくくなります。 まずは一つの小さなまとまりを選びます。一文、質問と答え、インタビューの難しい一行、短い説明、 または音楽の一区切りなどが扱いやすいです。
| 目的 | 目安の長さ | 使いやすい速度 | 注目する点 |
|---|---|---|---|
| リスニング理解 | 10秒から20秒 | 0.75x、その後1x | 弱く発音される音、単語のつながり、強勢、自然なリズム。 |
| シャドーイング | 3秒から10秒 | 0.5xから1x | 間、イントネーション、文末、話すタイミング。 |
| 文字起こし | 5秒から15秒 | 0.5x、0.75x、1x | 正確な語句、数字、名前、句読点、聞き取りにくい音節。 |
| 音楽練習 | 2秒から8秒 | 0.5xから1.25x | テンポ、切り替え、呼吸、音色、フレーズのつなぎ目。 |
リスニング練習の流れ
最初に音声全体を一度聞き、内容の流れをつかみます。その後、聞き取りにくい短い部分だけを選び、A地点とB地点を 設定します。まず1xで問題の場所を確認し、0.75xまたは0.5xで数回聞きます。細かい音が聞こえてきたら、 もう一度1xに戻して、内容を自分の言葉で説明してみます。
シャドーイングの流れ
声に出して練習する場合は、短い区間が向いています。A地点を文の少し前、B地点を文の少し後ろに置きます。 一回目は聞くだけ、二回目はリズムだけをまねる、三回目から音声に合わせて話します。最初から完璧な発音を 目指すより、まずは強勢、間、文全体の動きを合わせる方が続けやすいです。
文字起こしの流れ
ディクテーションや文字起こしでは、先に答えを見ずに聞こえた内容を書きます。最初は0.75xで確認し、 どうしても分からない音だけ0.5xに下げます。何度聞いても分からない語は印を付けて先に進みます。 時間を置いて戻ると、意外と聞こえることがあります。
一週間の練習例
- 1日目:MP3を一つ選び、練習したいA/B区間を五つ決めます。
- 2日目:各区間をゆっくり聞き、難しい語や音を書き出します。
- 3日目:同じ区間を通常速度でシャドーイングします。
- 4日目:メモを見ずに聞き取り、内容を書いて確認します。
- 5日目:まだ不明瞭な区間だけを復習します。
よくあるつまずき
ループが退屈に感じるときは、区間を短くします。遅い速度では分かるのに通常速度で聞こえない場合は、 単語だけでなく文全体のリズムを練習します。開始点が合わせにくい場合は、A地点を少し前に置くと、 最初の音が自然に聞き取りやすくなります。